lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Mさんと骨董市へ行く

Mさんは今日のフライトで京都へ戻られた。

パリでは基本的に一人で行動しているから、色々ご一緒出来て楽しかった。

 

日曜日の事です。

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私が朝の待ち合わせの時間を決めたのに、思い切り寝過ごしてしまった。時間を遅らせてもらい、急いで支度をして龍玖に朝食と昼食を用意してからアパートメントを出た。トラムの駅で待ち合わせをしていたが、Mさんも同じバスに乗って来られていた。バスを降りたらちょうどトラムが出発するところだった。

下越を乗り継いで行くと1時間弱かかるのだが、バスとトラムを使うと30分足らずでヴァンヴに行く事が出来る。9時半頃には到着していた。何か私が手に取ると、Mさんがそれを買うべきかどうかの意見を言って来られた。彼女が話すとすごく説得力が強いので、肯定的な場合はこれは買うべきかもしれない、と思わされてしまう。そんな感じでいくつか小さいものを購入した。

普段瑞麗さんと行くと、大抵メインの通りだけ見て帰るのだが、今回はもっと奥の通りにも行ってみた。ある一角にある小さめの折りたたみ椅子が目に入った。フランスのものというより中東の雰囲気のある、質素でよく使いこまれているがどことなく品のある椅子だった。前夫のものが置いてある場所に、彼が引っ越した後のreplacementとして置きたくなったのでMさんに値段交渉をお願いした。ご夫婦でやっているみたいで、2人で値段の話をフランス語ではない言語でしていた。男性の方は自分はギリシャから来た、と行っていたが、アラビア語っぽい音だった。Mさんの交渉のおかげで、言い値より20ユーロ安くしてもらえたので嬉しかった。

その後、瑞麗さんといつも行くトルコ料理店で昼食を摂った。普段は2人で分ける料理を今回は初めて一人で食べたが(一人で一度食べてみたかった)やはり量が多かった。私がトイレを使っている間、Mさんはお店の人と話をしていた。彼らはクルド人だそうである。

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その後またトラムに乗って16区に戻り、Excelmensにあるカフェでお茶を頂いた。そこで初めて自分が読んだ本について話をした。

 

続きます。

 

 

瑞麗さんたち帰宅する

瑞麗さんたちが昨晩帰ってきた。

Rちゃんたちとは3日間会ったそうである。

前夫が京都での住居を見つけた。何故か1ヶ月家にいるらしいけれど、ゴールデンウィークの始めに引っ越しをするそうである。瑞麗さんが通う学校からは遠くなるが、龍玖の学校にはとても近くなる。2人は2つの家を恐らく1週間毎に行き来する事になる。今の家よりずっと広いので、2人ともそれぞれの部屋を持つ事が出来るらしい。

建設的な話が出来るようになって良かった。

 

最後のバスモニターをして帰ってきた。

非常勤のドライバーの男性が、学校に提出する運行報告書へサインをするのを拒否し、最寄りのバスポイントで10分間位言い合いをした。補助の男性が間に入り、英語で通訳をしてくれたのだが、契約書にそのサインの事項は乗っていないので、絶対にしない、と言っている、と言われた。同じバスポイントのお母さんが「もういいですよ、学校に報告しましょう。」と言って来られたので、バスを降りた。帰宅するとすぐに役員さんから電話があり、今朝も同じ人がやはりサインを拒否したので、バス運営会社に問い合わせたところ、サインの強制は出来ない、との事だった。これはもしバスの車両に不備があったり、事故に遭ったりした場合、バス会社にクレームを入れる際に必要なのでしている。バス会社もサインがなくてもこういった場合は保障する、と言う回答を得たので、心配しなくて大丈夫ですよ、とおっしゃっていた。

他に問題や事故がなくて良かった。

 

火曜日

今朝パンを買いに出かけたら、朝市に出すお店が準備をしていた。

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龍玖は今日・明日と学年末試験がある。昨日、先月受けた駿台学力テストの結果が返って来た。英語だけ高得点取得者リストに載るほどの点数を取ったけれど、国語と数学の点数が恐ろしいくらい低かった。数学は挽回出来る自信があるが、国語は無理、と言っていた。語彙は結構あるし、文章力も年齢の事を考えたらある方ではないか、と思っている。原因は読解力が低いせいだろう。これは致命的なので悩ましい。

今晩瑞麗さんたちがニースから帰って来る。本当は、今週からアトリエに通おうと思っていた。瑞麗さんの登校が明日から、と思っていたら、来週の月曜日からだった。アトリエ使用料は月極なので来週から通う事にした。瑞麗さんも大きな試験が休み明けにあるので、今週は勉強をしてもらうつもりである。

作品の手順の計画を練っている。明確なイメージがあるので、プロセスを間違えないようにしたい。エッチングは、アクシデントでも失敗でも、なんでも刻み込んでしまうところを好んでいるのだけど、今回は偶然又は必然のアクシデントを期待せず、敢えてきっちりやってみたい。

本を返却しに行く

頼まれていた、瑞麗さんのために借りたという英語の本を返しに図書館へ行った。3冊あるうちの1冊が「ジェーンエアー」を子供の読み物として改訂した本だった。2人がニースへと旅立つ前に読み聞かせをしていた。退屈そうな顔で聞いている瑞麗さんの横で家事をしながら聞いていた。読み聞かせしている本人もつまらなそうだった。かなり大雑把に改訂されていて、これを読んだ小学5、6年生の子供は共感なんてしないだろう、と思われた。「『嵐が丘』はなかったのか、あっちの方が絶対面白いのに。」と訊ねたが「興味がない。」と言われた。

バス停から暫く歩いて北上した。公園を横切っていると、壁で囲いをされた庭園があった。ベンチが庭園を囲むように並べられていて、人々が楽しそうに談笑していた。

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庭園を過ぎると桜の木が植えらえているエリアに出た。桜が既に花をつけていて綺麗だった。

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そこを抜けると名前の知らない、蕾を沢山つけた木が植えられている場所に来た。

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前は広めの歩道になっていて、70代以上の男性たちがペタンクに興じていた。

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公園の敷地内にある図書館にたどり着いた。

 

図書館は休みだったので、本の返却のドロップオフケースを探したが無かった。当然ある、と断言されていたので、周辺を探し回ったが見つからなかった。明日は時間がないのでここには来れない。仕方ないので、テキストを送り返却出来ない旨を伝えた。

図書館の隣には地域の人が利用できる体育館があった。バスケットボールがバウンドする音が聞こえた。また来た道を戻り帰途に着いた。

天気も良く、寒さも緩やかで気持ちの良い日だった。

 

 

 

やっぱり好きな場所

カフェの後、やはり近所にあるCharbonnelのお店へ行った。

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今まで使ったことのない、Carbon Blackと言う硬さも色の濃さも中間位の、一番小さな容量であるチューブ入りのインクを購入した。日本でもアメリカでもあまり見かけた事がない。テストプリントに良いかも、と書かれていた。

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 隈なく店の中を見て回ってから会計を済ませた。後もう一度だけ来たい。

 

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ウィーン菓子の喫茶店

金曜日の続きである。

ドラクロワ美術館の近くにある、ライターのMさんお奨めのカフェへ行ってきた。デカルト大学の一角にお店はあった。

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とても小さな店で学生さんでいっぱいだった。一人席が運良く空いていたので、そこへ案内された。メニューを渡され、一生懸命読んでケーキとカフェオーレを注文した。だけど頼もうとしたケーキがことごとく売り切れで、ではどれならあるのですか、と訊ね、あったものを頼んだ。

名前が分からない、チョコレートを沢山使ったお菓子が出てきた。甘くてケーキらしいケーキだった。

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お店の雰囲気は本当に素敵だった。あまりカフェには行かないので、詳しくないのだけど、ここはとても好きである。

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Musée National Eugène Delacroix ( the article has been revised )

 

ドラクロワ美術館へ行って来た。

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デカルト大学のすぐ近くにある。ルーブル美術館の別館という形態を取っている。ドラクロワが晩年を過ごした建物が、後年取り壊そうという意見が持ち上がった時に、当時の文化人たちが尽力し、国立美術館として残す事にしたそうである。

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展示されている作品はとても少なかった。随時取り替えているそうである。あまり見るものがないな、と思っていたら、係員の人が国籍を英語で訊ねてきた。日本人だと答えると、日本語で「ここでドラクロワは死にました。彼のアトリエがありますよ。見たかったらそこのドアを出て階段を降りてください。」と教えてくれた。

入ってすぐの空間に、親交が厚かったジョルジュ・サンド肖像画が展示されていた。アトリエの南側には大きな窓があり、自然光がたくさん入るようになっていた。

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アトリエ内にも引き続きジョルジュ・サンドに関する資料の展示がされていた。ドラクロワショパンとも懇意にしていた時期があり、その頃にジョルジュ・サンドショパンが親密な関係になったらしい。二月革命の頃だから、革命の熱と相まって栄えた芸術の主流にいた人たちが集った場所なんだな、と思いながら見学した。

2012年に当時の庭園を忠実に再現した、と言われる庭園へ向かった。

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冬なので、すっきりとした様子だったが、それでも蕾をつけているバラがあったりして、よく手入れされている様子が伺えた。ドラクロワはこの庭園に強い愛着を持っていたそうである。彼のロマン主義の王道をいく作品もいいと思うけれど、私は花の絵の方が好きである。

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Friday morning

鳥の囀りが聞こえてくる。ロンドンで聞いていたような声で耳に心地よい。敷地内にある大きな木が止まり木となっているみたいである。

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今朝はバスモニターの役割がある。来月は帰国なのでバスモニターは免除される事を聞いた。来週の火曜日に後1回入っていて、それが最後の日となる。何も起こらなければ難しくないけれど、起こった時が大変なので、平常運転でありますように、と祈っている。

今からパンを買いに行く。

 

L'atelier de gravure

 

アトリエへ行ってきた。

オーナーのBさんは相変わらず優しく迎えてくれた。来週の火曜日から始める事になった。

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以前行った事がある近くの画材店へ向かった。周辺には縫製の店舗や仕事場が数多く立ち並んでいる。空き店舗が目立ち、3年前より活気がなくなったような気がした。

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画材店はあまり変わっていなかった。こちらで制作するつもりはなかったので、スケッチブックとニードル、スクレイパーだけ京都から持参したが、後は何も持っていない。Bさんが何でもアトリエのものを使っていい、とおっしゃっていたので、筆やハードグランドなど必要最低限のものと、フランスにしか売っていないアクアチントのための松脂のパウダーを購入した。これで暫くの間すり鉢で擦らなくて済むので有難い。

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地下鉄に乗って帰途に着いた。Porte de Saint-Cloud駅で降りた時はまだ明るかった。随分前に閉店したレストランの、窓に貼られていた反射シートが劣化し剥がれていた。

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閉店した店が並んでいる通りにアンティークショップがあった。優しいけれどちょっと何か含んだものがある笑顔のナポレオン1世の木像が、ガラス窓の向こう側に立っているのが見えた。

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 靴の修理屋さん。

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寒さのせいで空気が澄み、空が晴れていて穏やかである。

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La grenade

以前も石榴について書いたけれど、また書きます。

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石榴の旬は9月から11月だそうだけど、ヨーロッパや北米では1〜3月によく出回っている。あまり美味しそうな果物は目につかない時期なので、存在感が結構出ている。果実を取り出すのが本当に面倒だし、食べる時はあっという間なので割りに合わないな、と思う。だけど美味しいし、栄養がすごくあるので、此方にいる間頑張って剝いて食べようと思っている。果実には匂いが殆どない。色が鮮やかで、半透明な様子は宝石みたいで好きである。

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明日の午後にアトリエへ申し込みに行く。常連さんたちにまた会えるのを楽しみにしている。

「君の名は」で使われていた曲を3曲ダウンロードした。間違えてEnglish Versionを選択してしまった。日本語でないとやっぱり心に浸透しないので、また日本語の方を購入した。

 

滞在先

かなり大きなコンパートメントである。実際何戸の世帯があるのかも見当がつかない。Avenue de Versailleという大通りに面しているので、建物を見逃す事はないのだが、中に入ってからが分かりにくい。私には日本語でも説明するのが難しい。

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そっくりなエントランスが7つくらいある。

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それの奥から2つ目に入り、近くのエレベーターに乗り、3階で降りる。

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そこでドアを開け、階段の踊り場を通り抜けて隣の建物に入る。

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そこの一つが滞在しているアパートメントである。

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ドアが全て似ていて、名前もないのでアパートメントという印象がない。雰囲気がどこも一緒なので、記憶できず何度も間違えている。駅やバス停、スーパーが近く便利なので、特に狭い事も気にならなくなった。

 

bus monitoring

今朝お母様方からテキストが何回か入り、今日の午後にバスのモニターが入っている事を知った。今月3回も入っていると知らなかったので驚いたけれど、まだ時間に余裕があるので、間に合って良かった。

午前中は洗濯と掃除をしてからモニターの用意をした。まとめておいた必要なアイテムがバラバラにされていたので、箱や引き出しをひっくり返して探し集めた。

バスの時間に間に合うように、Mさんとの待ち合わせをトロカデロにして貰った。見つけていただいたレストランで待ち合わせをした。グリーンパパイヤサラダが美味しかった。賞味期限のある誕生日プレゼントをお渡し出来て良かった。

私が方向音痴なので、食事の後Mさんはバスの停留所まで付き合ってくれた。

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今日も無事終わった。次は金曜日の朝である。

 

十三夜

今滞在しているアパートメントには西側に面していて大きな窓がある。ソファーに座りながら月を眺めている。

夕方からバスモニターのための書類を印刷するため、フィルムショップへ行ってきた。gmailから文書を取り出そうとログインしようとしたら、パスワードを忘れてしまい出来なかった。少し古いが文書の情報をUSBに入れてあったので、そこからプリントした。京都で印刷しておいたのに忘れてしまい、ずっと気がかりだったので安堵した。

昨晩は静かに過ごした。