lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

ブリママのお家の子になりたい龍玖

ある日龍玖はブリママの家で暮らしたいと言った。ブリママは子供の喜ぶことをすっかり把握しているから、いたせりつくせりだし、宿題もピアノも一切しなくていいし、彼がブリママの家で過ごすときは大抵なにかと絡んで来る気の強い瑞麗さんはいないし、すてきな庭もあるしで気持ちはよく分かる。おばあちゃまってそういう存在であるべきだろうからそれは全然結構である。私はこちらではかなり厳しい方だと思う。龍玖は幼稚園児にして既にかなりの量のタスクをこなさなければならない。龍玖はまだ幼いから自発的にやることを望むのは無理だ。彼のお尻を叩きまくって(身体的にではない)やらせるのが私の役目である。救いは私とブリブリがほぼ同じ教育観念を持っていることだ。お互いに親からあまりプッシュされないで育ってきたことで後悔があるのである。

ブリブリのトロントにいる友人の存在も私たちの教育方針への影響が大きい。以前にもその友人のことはここに登場したことがあるが、4人の娘のうち一番上と4番目はカナダのトップクラス(カナダの実力テストで上位1パーセントに入る子供しか入れない)中・高等学校へ通っている。4人ともピアノ又はバイオリン・チェロそして声楽を小さい時から習い、アイスホッケーのクラブに入り、フランス語、スペイン語、ドイツ語を全員話すことが出来る。これは父親であるブリブリの中学時代の友人の絶大なる経済力と、やはり幼なじみである母親の並外れた行動力によってなし得た偉業だ。

ブリママも彼等のことは20年以上前から知っていて親しくしている。ブリママから龍玖のことで少しやり過ぎじゃないかと言われた時に、トロントの友人ファミリーのことを持ち出すとあまり何も言わなくなる。ブリママは決して私たちの方針に反対している訳ではないが、ブリブリたちの時のように龍玖にもう少し子供らしく過ごす時間を与えたいと思っているようだ。だから彼女自身は悪役(私のように龍玖のお尻を叩く役目)にならないで済んで本当に良かったと言っている。彼女の理解が得られているのは有り難いことだ。