ピアノレッスンの後、かかりつけの眼科へ行った。レンズの度数チェックと、ふと思いつきでコンタクトレンズを試したい、と伝えた。待合室でソファーに腰掛けた時に時計を見たら午前１０時５０分だった。
少し経って検査室に呼ばれた。視力の検査をしている時に、手元が良く見えるようにして欲しい、という要望を伝えた。視力が判明した後、別の看護師さんが来て、コンタクトレンズの着用レッスンが始まった。
眼鏡を外すと何も見えないため、拡大鏡を使って装着する。助けてくれた看護士さんがとても忍耐強い人で助かった。１時間半の間奮闘した末、ようやく装着出来た。拡大鏡の中の自分の顔を見て、記憶の中の自分の顔との違いに驚いた。
鏡が無ければコンピューターの数字も目なかったのに、今では苦もなく読める。なんだか恐いくらいである。その替わり遠くが見えなくなり、自転車に乗っていると道路標識がぼんやり見えていた。近視というのはこういう風に見えるんだ、と理解した。
