lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Hunterian Museum

天気がややこしく、外出中は傘を何度も開いては閉じていた。
国立医学博物館へ行ってきた。水曜日の午後1時にガイドツアーがある、と知り、先週のうちに予約を入れておいた。瑞麗さんの学校に11時半に迎えに行った。水曜日は半日授業なので、ちょうど都合が良かった。
持参したサンドウィッチを食べさせたのだが、博物館に着いてまだツアーまで時間があったので、近所のカフェでコーヒーを飲んだ。その間、瑞麗さんは音楽を聴いていた。
ツアーには女性ばかり10人くらい参加していた。女性が博物館の歴史を中心に、主だった展示品の説明をしてくれた。

びっくりしたのが、身体中の主だった神経、内臓を取り出し、それぞれを4つの木の板に丁寧伸ばして貼り付け、それをテーブルトップにしたものだった。その板は博物館に収められる際にトップだけ外され、壁にかけて展示されている。すごく大変な作業だったらしいが、どういう目的を持って制作したのだろう、と思った。瑞麗さんが気に入り、自分も死んだらやってもらいたい、と言っていた。

博物館は第二次世界大戦の時にドイツ軍によって爆撃を受け、所蔵品の4分の3が焼失したそうである。当時の解剖学学校の様子は写真で伺うことが出来る。様々な年代に使用された医療器具や、人体の骨や病原体の標本、当時珍しかった世界中から集められた動物の骨が整然と展示されていた。アルコール漬になった内臓や動物は澄んだ液体の中で、それが生きていたものとは思えない物体になっていた。
2階は主に解剖学学校が開かれた当時から現在までの施術について展示されていた。瑞麗さんは置かれていた折りたたみ椅子を持ち歩きながら興味深く鑑賞していた。