HのオーナーであるKさんが怪我で入院しているため、今晩はYちゃんがカウンターに入ることになった。ウーロン茶の一杯でも飲んで帰ろう、と思い、家事を終え、２人をお風呂に入れてから自転車で木屋町へ向かった。
店に着いた時、午後１０時半を廻っていた。お店には１０数人のお客さんがいた。カウンターに座らせてもらい、ジンジャーエールを頼んだ。Yちゃんは緊張した面持ちで働いていた。
午後１１時過ぎにSさんが来た。彼女はこの店の２０年来の常連だそうである。Kさんの当時の写真集にも彼女の写真が載っている。さあ、そろそろ帰ろう、と思っていたらレストランのオーナーカップルのSさんとTさんが従業員の女性２人とやって来た。午前１２時半を廻ったので、帰ろうと思い席を立ち、ジュースと乾き物の代金を支払った。するとTさんから飲み物をごちそうするから、と引き止められた。カルピスを作ってもらい久しぶりに飲んだ。面白いエピソードを色々聞かせてもらい、午前３時にお店はお開きになった。結局私は閉店までいたのだった。
