lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

妙喜庵と松花堂を見学する

25日のことです。

お昼からは雨は上がる、と天気予報で言っていたので、自転車で四条河原町へ向かった。河原町駅でJさんと、同じくレジデントである建築家のLさんと待ち合わせをした。電車の中で、待庵についてほんの少しだけど本を読んで学んだ事と、Jさんがお茶の先生から聞いた特徴について話しあった。

妙喜庵はJR大崎駅のすぐ側にあった。少し時間があったので、近くにある日用雑貨店で10分くらい時間をやり過ごした。予約の時間である午後1時前に妙喜庵へ伺った。

拝観者は私たち3人だけだった。JさんとLさんが半分づつ私の分の拝観料を出してくれた。私のパンフレットは白黒のよく見るタイプのものだったが、英語版は写真が沢山載っているちょっと豪華なものだった。

待庵を見に行く前に、簡単な妙喜庵と待庵の歴史について話があった。どういう経緯で妙喜庵へ茶室が移されたの説明があった。私が文献で見知った事と少し相違があったけれど、詳しいことはよく分かっていないのかもしれない。待庵は明治31年に重要文化財に指定され、それ以降は茶室としての利用は行われなくなったそうである。土壁、や天井など大部分は修繕が繰り返されている。柱や壁下地の木舞や下地窓は当時のものだと言われている。Jさんによると、木舞を利用した下地窓はそちらへ意識が向かないように、敢えて均等に組み合わせないように作られているそうである。

躙口の引き戸ははさみ戸になっていて、水が隙間からうまく流れ落ちるようになっている(これは屋形船の戸がモデルではないかといわれている)など、さりげなく工夫が施されている。場所を2回変えて、三方から茶室を眺めることが出来た。待庵は昔の家屋と同じく、地面に敷き詰められた石の上に乗せられている。

お茶室には全く興味が無かったのだけど、草庵を知ってから面白く思えるようになった。

次にLさんの提案で、八幡市にある松花堂庭園へタクシーで向かった。

 

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併設されている美術館へは行かず、庭園のみ見学した。松陰、竹陰、梅陰は雨戸も全て閉まっていて、外からの建物と塀の眺めを鑑賞するだけだった。松花堂は庭も含めて写真撮影は禁止されていたが、庵の中が見えるように戸は開け放たれていた。天井画が面白かった。周辺の庭を含めて、居心地が良さそうな草庵だった。

 

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西芳寺に負けないくらい庭園内の敷地は天鵞絨のような苔に覆われていた。雨が降っていたので、濡れて緑が濃くなりとても綺麗だった。

 

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