lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

受入れられないこと

明日からNさんの友人カップルが滞在することになっている。一体何日泊まるのか定かではないのだけど、瑞麗さんたちが5日に帰って来ることは伝えている。無償なので、気楽なのだが、恥ずかしくない程度に整えようと思っている。雨が止んでいるので、もう少ししたらお花を買いにいくつもりである。

Airbnbへの風当たりが強くなっている。クラウドファンディングが盛んなサンフランシスコ発祥のシステムで、元々の主旨は世界中から来る旅行者を泊めて、文化交流の輪を広げることだったそうである。外国人の友人や、出張で外国へ行く機会がある友人は、ベネフィットが多いということで、よく利用しているし、私も倫理的には全く問題がない、と思っている。

私の場合もきっかけは経済的に困窮し、ロンドンにはいられなくなったからだった。思いの外需要があったので助かったし、何よりも精神的にかなり追い詰められていた私には、様々な人種のお客さんと通常ではありえない形で知り合い、コミュニケーションを持てたことでかなり救われていた。

数週間前の昼前、家のベルが鳴った。戸を開けると見知らぬ男性が立っていて、私の名前を確かめられた。どうして名前をご存知なのですか、と訊ねたら、サイトで見つけました、と言われた。載せている写真から家を割り出されたらしい。家から歩いて3分くらいのところにお住まいだそうで、民泊を始めたいので、近所でやっておられる人を訪問して情報を得ている、とおっしゃっていた。特に私の家はその男性の家と状況が似ているので、ぜひ参考にしたい、とのことだった。お話しを聞いていたら、あまり似ていないのでは、と思ったが、答えられることは答えた。今度英語でハウスルールブックを作るので、みて欲しい、と頼まれて、肯定も否定せず曖昧な返事をしておいた。それからすぐ帰られた。

2週間後、そのハウスブックを持って訊ねてこられた。ざっと読ませてもらったが、文章がかなり威圧的だった。泊めてやるんだ、という意識なんだ、と理解した。泊めたくない人種はどうやって断れるか、と訊かれたが、最初からそんな設定は出来ない、予約問い合わせがあった時点で、自分でスクリーニングするしかない、と答えた。それからも質疑応答が続き、15分くらい経って漸く納得された様子で帰られたのでホッとした。

今はフルタイムで働けないので、こういう形で収入を得ることが出来たのは幸運だったと思っている。たくさん知らない世界を見せてもらえたし、自分と価値観が似ている人にも出会うことが出来て嬉しかった。

だけど世論的に受入れられない状況になってきているのに、それに抗ってまで続けたいとは思えなくなってきた。何よりも自分自身が人を家に入れ、おもてなしをすることに疲れてしまった。ゲストとしてはこのシステムが成り立っている限り利用するつもりである。将来ホストを再開することはもうないと思う。