S子さんと「Chez Pascal」へ行った。
お店は前と随分違いカジュアルな構えだったが、使われている家具や食器などは一緒なので、あまり軽すぎない雰囲気になっていた。
お手頃な値段のランチをいただいた。前菜もメインも凄く美味しかった。食後にデザートとコーヒーのオプションをお願いした。私はコーヒーを飲めるようになったきっかけは、パスカルペニョでいただいた、少しプレスされたコーヒーだった。今回もエスプレッソを頼んだ。デザートは軽めのパンプディングで、これも美味しかった。私には高級レストランだったパスカルペニョへは１度しか行けなかったけど、とても思い出深い体験だった。S子さんに最近は何を食べているのか聞かれた。さすがに油揚げは飽きてしまったので、安売りになったお刺身を漬けにして食べている、と答えた。バナナと牛乳も朝食に摂っている。そんなに不健康なものは食べていないと思う。
２時半頃家に戻った。制作をしていると、Nさんの友人のKさんから電話があり、羽田空港で少し手間取ってしまい、京都へ着くのは午後９時頃になる、と言われた。今日は半夏生なので、タコを買ってきてフリットを作りミニとうもろこしを焼いて食べた。Kさんたちはスムースに乗り換えがうまく行ったようで、午後８時過ぎに到着された。家の案内をして、食事がしたい、ということだったので「ちゃばな」をお勧めした。是非一緒に食事しましょう、と言われたので、ご相伴することにした。
お好み焼きは食べたことがない、ということだったので、オムそば、ミックス玉、きゅうりのたたき、ゲソの炒め物を頼んだ。お二人とも「すごく美味しい。」と喜んで食べておられた。お二人は京都の前に沖縄に行かれていた。一番きれいな島はどこか、と聞き、すすめられた赤島へ行かれたそうである。赤島行きの船は１日２便しかないことを知らず、２つ目の船で島に渡られたそうで、気が付いたら船は行ってしまい、島には２人しかいなくなった、とのこと。沖縄でビーチに寝たんだ、と聞いていたが、本当に海岸で何も敷かずに寝転んで睡眠を摂った、と言われ、びっくりした。蚊が大量発生していたので、就寝中に全身を刺されてしまった、とおっしゃっていた。
私がしばらくおしゃべりに夢中になっていると、Kさんが「ほらこれを食べてしまって頂戴。」とオムそばを私の皿に装おってくれた。「ごめんなさいね、お母さんみたいなことをして。」と言われたので、「Nさんともよくそんな感じで会話していたから、ちょっと懐かしいです。」と答えた。
おふたりは、いつ帰る、どこへ行く、という計画はないそうである。アドバイスが欲しい、と言われたけれど、こんなに無計画に京都へ来られた人にお会いするのは初めてで、どうしたらいいか悩んでいる。４日は独りで過ごしたい、と思っていたけれど、もうどうでもいいや、となってきた。
