３１日のことです。
瑞麗さんは彼女のお父さんと、日本舞踊の先生の踊りの会のリハーサルを見に行った。龍玖と私はある大学の合同説明会へ自転車で向かった。S子さんの知り合いのお嬢さんが系列の女子中高一貫校に通っていて、瑞麗さんにどうか、と言われてから興味を持っていた。だけど残念ながらその学校の入学試験には帰国子女枠がないことがわかった。日本の教育を受けていない瑞麗さんが今から目指すにはかなり厳しいのではないか、と個別相談を担当してくださった先生がおっしゃった。それでも学校の校風、プログラムなど詳しく説明されてから、オープンキャンバスは終わってしまいましたが、クラブ活動なら見学出来る機会があるかもしれません、と言ってくださった。
国際学校の説明会は龍玖も真剣に聞き入っていた。基本的に英語と外国語以外の科目は、日本語で授業が行われるそうである。個別相談で試験科目について伺った後、英語をもっと頑張る、と意気込んでいた。
