１０日のことです。
Yちゃんと虹さんへ自転車で向かった。途中、Yちゃんの知り合いのギャラリーへ行きYちゃんのDMを置いて行った。岡崎でもう一箇所行きたい場所がある、と言われたので快諾し、彼女に着いて行った。
三条通を上がったところにある、本が沢山積まれている場所で自転車を停めた。看板として黒板に鰊の絵が描き込まれていた。
建物に入る前に靴を脱ぎ中へ入った。店の中はとにかく本だらけだった。ご主人が奥から出てきた。もっとお歳を召した方だと想像していたが、思ったより若い（５０代くらい）男性だった。話の流れで、Yちゃんとご主人のMさんの旧知の間柄であるUさんが書いた著書をいくつか出して来られた。Uさんはドゥールズの研究をして来られた方だそうである。入門書のようなものがありますか、と訊ねたら１冊出してきてくれた。
２階も本があると言われ、Yちゃんと一緒に行ってみた。床が抜けないだろうか、と心配するくらい本が沢山並んでいた。よく分からないけれど、それなりの秩序があって並んでいるような気がした。
奥の方に本と本の間に腹話術の人形が置かれているのを見つけた。夜そこで時々宴会をされるそうなので、余興で腹話術をされるのかもしれない。
Yちゃんはニジンスキーの手記を、私はお奨めされた本を購入してから、古本屋さんを後にし、虹さんへと向かった。
今開かれている個展の写真をじっくり拝見している間、Yちゃんは自分の作品のインスタレーションの構想を頭の中で反芻していた。本来は日曜日の午後７時から搬入をすることになっているが、現在開催中の写真家の方の大切なクライアントが明日の午前中しか来れない、という事で、明日月曜日の午後からYちゃんは搬入を始める予定になっている。
その後美術館へ行く予定だったが、結構時間が経っていたので家へ戻った。
