快適なフライトだった。
日本の航空会社は素晴らしい、と心から思った。
荷物を受け取って、RERの駅へ向かった。プラットホームへ降りるエスカレーターが止まっていた。階段を少しずつスーツケースを移動させながら降りていると、途中から男性が運ぶのを手伝ってくれたので助かった。
RERを降りて、複数の人に手伝って貰いながら地上へ上がった。迷いながらアパートメントの近くまで行く72番のバス停を1時間探しまわった。バス停に着いてからも20分程バスを待った。
バスに乗ってからが一番暇だった。スーツケースが転がらないように押さえながらずっと外を眺めていた。セーヌ川に沿って建てられている名所の前を通り過ぎて行くので、観光した気分にはなれるのである。10%以下になっていたiPhoneのバッテリーが、切れないかドキドキしながら写真を撮っていた。
アパートメントにたどり着いた頃には、日はすっかり暮れていた。今までで一番疲れた旅だった。横になって眠ることが出来るのが本当に嬉しい。