ビーズの垂れ幕をくぐり抜けてから前方へ進んだ。また人が並んでいる箇所があったので、それに続いた。
自分たちの番になると、瑞麗さん位の女の子が駆け寄ってきた。歩きながらフランス語で話しかけて来たので、瑞麗さんを前に押した。私たちが英語を話していたので、その女の子も英語に変えて「What does "Progress"mean to you ?」と質問をして来た。歩き進んで、別の区画に入ると、今度は２０代前半の男性が同じ質問を引き継いで会話を続けた。次の区間に来ると、３０代前半の女性が後を引き継いだ。彼女の質問は「What is universe ?」だった。階段を降りる時に、５０代の女性が続いた。彼女はあまり英語は得意ではなかったみたいで、口数が少なかった。そして出口らしき所へ来ると、自然に離れていってそこで終了だった。最初の頃は途中なにか展示物があるのではないか、と辺りを見渡したが、２人目の時、この会話が作品なんだ、と理解し、その後は周辺の人を観察することにした。楽しそうに自然に会話をしている人もいれば、ぎこちなさそうにしている人もいた。
ポーランドから来たという、３人目の女性の答えが印象に残っている。
まだ続きます。
