lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Messe

午後6時から典礼があるというアナウンスがあった。20名のフレンチホルンを持った男性が大聖堂に入ってきた。なんだろう、と思いながら午後5時半頃に席に着いた。とにかく寒いので、震えながら周辺を眺めていた。現地の人が多かったが、観光客らしき人も見えたのでホッとした。

信者らしき人が、今日の典礼で歌われる賛美歌のプリントを配っていたので、一部貰った。

午後6時きっかりにフレンチホルンが鳴り出した。パイプオルガンの音と相まって不思議な、そして厳粛な雰囲気に一気になった。そこで全員立ち上がった。助祭が聖書の言葉を唱え、賛美歌をみんなで歌った。司祭はかなりお年を召した方で、杖をついておられたが、唄う声が厳かで素晴らしかった。

聖体拝領が終わり、フレンチホルン隊が前に来て整列した。そして典礼のフィナーレとなる演奏が始まった。敬虔な信者の人たちはそこで退場していったので、これはある程度エンターテイメントとして行われているのかもしれない。

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自分はここにいても良いのだろうか、とずっと考えていたが、結局最後まで留まった。お腹が空いたので旧市街を歩き回ったが、午後7時なのに殆どの店は閉店していた。遅くまで空いている店を教えてもらい、そこの小さなコーナーにある席についた。ずっと食べたかったsteak fritesを注文した。ハラミではなくフィレのかなり豪華な夕食になってしまったけれど、すごく美味しかった。

ホテルへ戻る途中、観光客にかたっぱしから声をかけている叔父さんがいた。私を見て駆け寄ってきて話しかけてきたので、ごめんなさい、と言いながら走って逃げた。角を曲がるとそのおじさんは追ってこなかったのでホッとした。

ホテルに到着し自分の部屋に入るまでの10分間、誰も人を見かけなかった。疲れていたので、午後10時半に眠りについた。