展覧会を見るのは初めて(だと思う)である。
実際に作品を見ても、良い意味でも悪い意味でも、持っていた印象が全く裏切られなかった。
これは「フォンテーヌブロー派の絵」というタイトル。よく知られている作品である。
このシリーズが一番好きだった。色とコンポジションが少しだけフランシス・ベーコンを思い起こさせる。
年配の方々が「思い切り落書きじゃないか。」とこき下ろしているのを聞きながら観賞していた。作家本人も「これは落書き。」と言っておられたので趣旨は伝わっている。
年齢を重ねるにつれて作風が変化していくのを見るのは楽しかった。
立体作品を初めて見たが、彼らしい作風だった。
晩年の作品は、カラフルではっきりした作風だからなのか、その一つがポスターに使用されていた。
彼のように早くから作風が確立され、そして順調に成熟して行くアーティストは今はなかなかいないような気がする。