パリからの建築士のお客さんたちが来ていた時、家のトップライトが話題に出ていた。これは良いアイデアね、と２人がおっしゃっていた。そこから自分の理想のアトリエの話をした。「横からの光も景色も要らないので窓は欲しくない。」と言ったら、驚かれた。「日光を取り入れるための採光という意味での窓は天井に欲しい。」と言うと、「確かにアトリエは天井から採光するのが理想的ね。」と言っていた。
モネのGivernyのアトリエの屋根は大部分がガラスになっている。それでは光が強すぎるので、薄い色の布で採り入れる光量を調節していた。キャンバスを四方に平行に並べ、時間をかけて制作していたそうである。
睡蓮の浮かぶ、彼の頭の中の湖を自身の周りに作り出していた場面を想像し、羨ましくなった。
