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lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

2つの町家へ訪れる

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Yちゃんたちが家を見に行くので、もう一度付き合わせて貰った。

物件に近いバス停で午後6時に待ち合わせをした。私は南森町から電車を乗り継いで向かった。待ち合わせの場所に着くと、既にYちゃん家族と不動産会社の社員の方、建築士さんが来られて名刺交換をされていた。私も建築士さんの新しい名刺を頂いた。

最初は町家専門の不動産会社が扱っている物件だった。私は拝見するのは初めてである。千本通からかなり長い間、車は入れない路地を西へ入っていった。その物件は路地の角に立っていた。間口がとても広く、奥行きはあまりない。平屋なので外から見ると狭そうに感じた。しかし中に入ると全く違う印象を受けた。

遅くとも大正時代に建築されたそうである。とても古い新聞紙が壁に貼られていて、不動産会社さんが発行日を確認したらやはり大正の年号だった。新聞紙の破片が壁とともに剥がれて落ちていたので、断片を少し貰いポケットに入れた。既に暗くなっていたので、携帯のライトを付けながら中で歩き回った。床は少し残っていたが、壁の片面はなく、ビニールシートがかけられていた。真ん中に土間があり、そこには機織り機が置かれていたそうである。その空間はYちゃんの仕事場に適しているね、と話していた。

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外からの印象よりずっと広々としていた。ここなら採光するのは難しくない、とおっしゃっていた。床に上がったり、土間へ降りたりが楽しくて、にやにやしていたらYちゃんに「楽しそうだね。」と言われた。中を見学した後、周辺をみんなで歩き回った。周りは沢山のお寺に囲まれていてとても静かだった。なかなか個性的な鳥居があったりして面白かった。

 

不動産会社さんと別れ、次の物件へ向かった。ここは前にも訪れた元西陣織の工房兼住居だった家である。ご主人が在宅されているという事で、不動産会社の人は来ず、直接家へ向かった。2つ目の物件に到着する頃には日は完全に落ちていた。私は一度見せて貰っていたので冷静だったが、機織り機と、繭から糸を紡いていく機械をが置いてあるロフトへ上がると、またそのフォルムに感動せずにはいられなかった。

ご主人は彼の父親の仕事の事や年少の頃の家の様子などを話してくれた。家のいたるところに、彼が小学校時代に使っていた、ステッカーやシールが貼られた机や、読んでいたと思われる雑誌が入った本棚などがそのまま残っていた。40年前に止まったまま動いていない機織り機とともに、時が完全に止まっているのを見て、切なくなってしまった。この家が売れれば、私と同年代と思われるご主人も、やっと解放されるのかもしれない。

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2軒目の物件を出てから、Yちゃんが予約をしていてくれた「アジェ」へ向かった。前夫と龍玖、瑞麗さんは先に到着していた。Yちゃんがオーダーを取り仕切ってくれたので、今まで食べた事のないホルモンが出てきた。私はひたすら焼き続けていた。オイキムチがとても美味しかった。Yちゃんのご主人のMさんが、私の隣に座っておられた建築士さんを、目を細めながら眺めている姿が印象的だった。