lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Arario Museum in Space I

前回ソウルへ行った時にガイドブックを2冊購入した。

1冊は若い女性が好みそうなお店や観光地を中心に紹介されて居る。もう一冊は王道の場所へはもう通い飽きた人向けの、ブルータスのソウル特集である。

今回は私の意見も取り入れつつ、Yちゃん主導で行く事にしてもらった。前回の旅で、ソウル特集に小さく載っていた美術館の記事に付箋を着けていた。Yちゃんは雑誌に目を通し、よく知っているエリアにあるギャラリー/美術館へ行くことになった。

Arario Museum in SpaceはKim Swoo Geunという建築家の建築事務所「空間」として建てられたそうである。

空間事務所が市場に出る、と言う2013年10月に書かれた記事を見つけた。

koreajoongangdaily.joins.com

その建築家は1986年に亡くなり、その後彼の名前のファンデーションが設立され、事務所も門下の建築家に寄って増設され維持していたけれど、2013年に財政難のため裁判所の管財管理下に置かれ、建物がオークションに掛けられる事になった、と書かれている。そういった経緯でArario Groupが持っているアートコレクションを展示する場として購入し、美術館として公開される事になったのである。

Yちゃんが、ソウルの大学に通っている時には既にその建築家は亡くなっていたが、建築事務所はそのまま残っていたので、その後の事は知らなかった、と美術館になっている事を知り驚いていた。

美しく色づいた銀杏並木が続く道を歩いていくと、右手に見事に紅葉した蔦に覆われた煉瓦造りの建物が目に飛び込んで来た。コンクリートに刻まれた名称はそのまま残されていた。

どんな空間なんだろう、とドキドキしながらチケットを購入し入館した。

照明を暗めに抑えていたので、中世の建物の雰囲気が漂っていた。

 

続きます。