ここもソウル特集に載っていた。
2階建の建物の窓から作品が飛び出しているが、確かに旅館の趣をそのまま残している。
こういったスタイルの旅館が大阪の祖父母の家の近くにあった。小学1年生の時、そこに暮らすクラスメイトの女の子の誕生日会に呼ばれて行った事がある。そこの様子ととても良く似ていた。
2階へ上がると、いくつかの部屋の壁が取り払われていたり、天井の梁が剥き出しになっていたりしていて、私の家が改修中だった時の様子と似ていた。
展示していた作品は映像を流しているモニターと、その内容について書かれている文書といったシンプルなものが多かった。作品よりも壁紙が剥がされた下にいくつも重なった、それぞれの年代の壁紙が残っている壁が印象的だった。Yちゃんはこれは日本の建築方法で建てられているね、と言っていた。
あの雰囲気の中でも訪れる人の関心を、惹きつける事が出来る作品はなかなかない様な気がする。文化的な歴史がある建物を残すために画廊として活用しているのだろうな、と思う。
防寒となる設備はないので、冬は寒そうだけど、面白い試みだな、と思った。