lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

caress

6日にDialog in the Darkへの2度目の参加をした。

暗闇の中での注意事項を前回と同じアテンドの女性(今回は視聴覚障害を持っておられる事を、スタッフの方が先に話しておられた)から伺った。前回に加えて言われたのは、何か物に触れたいと思った時は、指先を使わず、手の背で触れる様に、だった。指先は力が強すぎて、視覚が役に立たない世界では、壊したり、怪我をしてしまう恐れがあるからだそうである。「家」の中ではすっかり忘れてしまって、指先で色々触ってしまったが、なるべく力を入れない様にした。

その事を思い返していたら、何年も前にアメリカからの帰りの便に同乗していた、高校生の女の子たちの事を思い出した。(前にもここで話したと思うけれどもう一度)3人掛けの席で私は通路側に、右隣2席に女の子が2人並んで座っていた。右端の女の子がテーブルを出し、右腕を真ん中の席の女の子に投げ出した格好でうつ伏せに眠っていた。真ん中の女の子は静かに、その右端の女の子の手を、自分の手の甲や、指の背で優しくそして愛おしそうに撫ぜていた。そういう事をしているのを見た事がなかったので、強く印象に残っていた。

鉱物や机、土など生き物以外を色々触ってみたけれど、手の裏と表では感覚は全然違う。人は感覚の違いをちゃんと踏まえていて、無意識に手の面を変えているんだな、と思った。