lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

rhinoceros

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月曜日に国立図書館へ行った時、英語が出来る人が少なかったため、色々な人が応対してくれた。そのことがあったため、自分の言っていることが通じているのか不安で仕方がなかった。

午前10時過ぎに特別閲覧室へ入り、受付へ書いて貰っていた観たい作品の名前とコードを渡した。

私の他には利用者が一人だけいた。国立図書館は違う年度に印刷されたrhinocerosを3点所有している。作品がどこに仕舞われたかわからない、と言うことはよくあるので、1点だけでも観られたら、と思いながら待っていた。

 15分くらいして受付に電話がかかって来た。rhinocerosのことを話しているみたいだった。一つも見つからなかったらどうしよう、と思いながら待っていた。

それから10分後、一人の男性がカートを押しながら静かに部屋へ入って来た。私の机の横に巨大な本を置く台を広げ、そこに本を置きrhinocerosのページを開いてくれた。受付の女性に「3点のうち1点は貸し出し中でここにはありません。2点のみ閲覧出来ます。楽しんで。」と言われた。

そんなわけで、2年間恋い焦がれていたrhinocerosを目の前にして感動してしまい、暫くワクワクしながら眺めていた。

最初の一枚はDürerが制作した1515年に印刷された作品だった。丁寧に裏打ちをされていて、それをさらに2重になったacidfreeの紙をくり抜いて、フレームに収めるようになっていた。

Dürerは実際にrhinocerosを見たことはなかったらしい。耳や蹄が豚のものみたいだった。鎧で完全武装されていて、それはそれでかっこいい生き物に見える。

細部までリアルに表現されている。彫り師が優秀だったのだと思われる。

元々rhinocerosが作られた理由は、広告のようなものだったので、カジュアルに印刷しためみたいでむらがある。それがまた良いのである。ここはインクをのせ過ぎ、とか持参した拡大鏡で眺めながら楽しんだ。

続きます。