Hans Bellmerが好んでいた色がある。作品集の装丁にも使われていた。彼の作品を多く扱っている、ギャラリーが作ったポストカードのpinkは少し濃い目らしい。
作家のNさんの為に購入した、今年初めに東京で行った展覧会の図録もpinkだった。そのpinkも図録の作者が自ら選んだ色だった。Nさんが監修していた展覧会のフライヤーの色はpinkになるかもしれない、とNさんは言っていた。彼女の長女のBちゃんがそう提案したのである。Nさん自身は敢えて選ぶ色ではなかったので、最初は戸惑ったけれど、段々としっくり来る色になった、とおっしゃっていた。
私にとってはずっと憧れの色である。私の肌のトーンに合うpinkに出会えないので、身に着ける事はないだろうけれど、作品には使いたい、とずっと想い続けている。
