育児に没頭するブリママが仕切っている。2人の子供を育て上げた人だし、いろいろな書物を読んでいるので自分のやり方に疑問を持たない。人間的に良く出来た人だと私も思う。
私と言えば完璧にははるかに遠いところにいる。母親業にも向いていない方だと自覚している。みんなの前では不機嫌さを見せず、淡々と自分の仕事をこなしているつもりである。ブリママは私がどう思っているかは知らない。こんなことを言ったらこんな未熟な人間が何を我が儘言っているの、と思われるだけだ。
ブリブリは一生分かってくれないだろう。何かあれば自分の母親を呼ぶ。私がどんな思いをしているかなんて気づかない。