lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

帰り道


帰りに「かみ添」さんへ立ち寄った。
友人へのお土産に唐紙の便箋セットを購入した。いつもは奥さんが対応してくださるのだけど、今日は珍しくご主人がいらした。先客の若い女性たちが帰った後、家の本銅で染めた襖のことを聞かれた。子ども達の手形はどんどん目立つ様になってきた、と答えた。

家の仕事をされた時に作った本銅染めの紙の見本を見せてもらった。銅の変化の具合は家の襖と同じ様に見えた。見本といってもフルサイズの襖用の紙なので、一つの作品に見えて美しかった。フランス人のお客さんがこの見本を見て、何枚か同じ物を注文されたそうである。その染められた紙は壁になんらかの形で飾るとのこと。襖などに設える表具師は海外にはいないため、海外から問い合わせがあっても、なかなか実現しないのだそうである。

ご主人に「今すぐではないのですが」と前置きした上で「銀色の襖紙を作りたいのだが、どういう方法が考えられるか。」と尋ねてみた。様々な材料で染めた見本をいろいろ出して来てくださり、丁寧に説明してくださった。とても面白いものが出来そうな気がした。

最近パリのマレ地区にある「calligrane」という紙屋さんに作品を納められたそうである。