lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

Nouveau Mus〓e National de Monaco

人形博物館へ行きたい、と申し出て、調べてもらいブリブリと私、瑞麗さん、Aちゃん、パパのRさんの5人で行ってみた。バスを降りてすぐのところにある丘の上の美術館はVilla Sauber / Villa Palomaとも呼ばれていて、個人宅だったらしい。非常に美しい庭園を通り、階段を上ると白亜の建物があった。崖の上なので、下を覗くと絶景が広がっていた。

暫くその風景を楽しんだ後館内に入った。Rさんが人形博物館の事を訪ねると、「それはもうひとつの美術館の事なんだけど、建物が古いので今立て直し中なので閉館している。」とのことだった。ショックを受けてどうしよう、となったのだが、取りあえず今やっている展覧会を見学することになった。
Erik Boulatovというロシア出身のアーティストは長い間パートナーと組み、絵本を描いていた。玄関近くにその本の見本が展示されていたが、どれも繊細な線で描かれていて、それは美しかった。彼はソビエト連邦時代に密かに反共産主義の絵を描いていた。当時は共産主義体制が崩壊する事があるとは夢にも思わず、誰にも見せる事はないと思いながら描き続けていたそうである。当時の多くの作品にはタイポグラフィーが使われていた。全て定規を使って手書きだったが、背景の絵と加えて素晴らしい出来映えだった。いくつかの絵は色鉛筆で描かれていた。写真と見紛うような出来映えの絵だった。感嘆しながら最近の作品まで鑑賞していった。ブリブリもRさんもじっくりと観ながら「素晴らしい。」と言っていた。
間違わなければ、観る事がなかった展覧会だが、観る事が出来て良かったと思った。