街の中心辺りまで歩き、昼食を摂ることにした。良さそうなレストランを目指して歩いている時、女性に声をかけられた。「うちのレストランへいらっしゃい。」とのことである。セットメニュー１６ユーロ、と書かれたチラシをくれた。「他の店も覗いてから行く。」とRさんが言って歩き続けた。
その目当てのレストランは休憩中でやっていなかった。じゃあ、とその女性のレストランへ向かった。男性が３人、店の中で寛いでいた。私たちが入るとテーブルの用意をしてくれた。ビールと水を２本頼んだ。おじさんは英語もフランス語も出来ないが、単語でなんとか通じた。「menu」と言っていたので、「メニューを見るか。」という事だと思い、頷いた。程なくメロンと生ハムが出て来た。どちらも美味しかった。次にニョッキが出ていた。その時点でこれはセットメニューだと気付いた。まあ良いか、ということでそのままにすることにした。さすが本場のニョッキは美味しいね、と言いながら食べた。次は魚料理かな、と言っているとラビヨリが出て来た。「何故だ。」とイタリア語のセットメニューを読んでみると、３種類のパスタが書かれていた。後１つはトルテリーニだった。これはもう食べられない、ということでRさんが「パスタは終わりにして。」と頼んだ。次にうさぎの肉が出て来た。ぶつ切りで結構生々しかった。うさぎはあまり好きじゃないし、お腹が既に一杯だったのであまり食べられなかった。デザートが運ばれ、コーヒーを飲んだ。お勘定になりチェックを見てみると、４５ユーロだった。パスタの分を負けてくれたんだ、ということでチップでその３ユーロ分を渡した。
セットメニューには飲み物にワインボトル４／１と水、コーヒーがついている、と書かれていた。ワインは頼まなかったけど、大きなツボルグのビールを１本頼んだ。水は３本ではなく２本だった。なんだか適当なチャージだったが、面白い経験だった。パスタはめちゃくちゃ美味しかったし安かったので満足だった。
