今朝から雨が降っていた。
朝早くに出かける支度は出来ていた。調子が良くなく、昼まで洗濯をしたりガイドブックを読んだりしていた。１２時過ぎたので重い腰を上げ出かける事にした。地下鉄を降りて地上に上がると、目の前にムーランルージュが見えた。今は随分古い木造の建築物で、寂れた場末のキャバレーといった印象だけど、１９世紀末はそれは華やかだっただろう。ここがロートレックが入り浸った場所と思うと感慨を覚えた。
どこへ行くかは特に考えておらず、瑞麗さんのアイデアでmini trainと言われるバスに乗って、モンマルトルの丘の上へ行くことにした。メインの道は石畳が続くかなり急な勾配で、サンフランシスコのPowell Streetを思い出した。バスはモンマルトルをぐるりと遠回りをした後、丘のてっぺんにあるÉglise Saint-Pierre de Montmartreで停まった。周りは観光客でいっぱいだった。瑞麗さんが教会内を見よう、というので中へ入った。
瑞麗さんがまずキャンドルを捧げ、見よう見まねで十字を切っていた。静かに祈っている信者の方がいるので、出来るだけ静かに見学した。
Basilica Sacre-Coeurはとにかく人が多そうだったので入らなかった。丘で写真を撮ってから、歩いて麓まで降りた。その辺りで雨が降り始めた。ガイドブックに載っているパン屋へ行くため西へ歩いていった。途中アイスクリーム休憩をし、Petit Panへ立ち寄り瑞麗さんのブックカバーを購入した。そこで道を訊きパン屋さんへ辿り着いた。小雨が土砂降りになったので、クロックムッシューとクロワッサンを食べながら雨宿りをした。小雨になってから緩やかな坂を降りた。ムーランルージュ前の駅から電車に乗り帰途に着いた。
