ロンドンから羽田行きの飛行機の中で、ブライアン・ウィルソンの映画を見た。
彼の自伝を以前読んだことがある。あくまで視点が自分なのだが、彼自身が書いたのではなかったと思う。この映画では、彼を長い隠遁生活から引き出した医師と、それから今の奥さんとの出会いが描かれていて興味深かった。ブライアンがどんどん追い詰められて行く過程は、見ているのが苦しかった。奥さんのおかげで彼が医師からの不当な束縛から解放された時は泣いてしまった。隣の人が睡眠中で良かった。
「Pet Sounds」そして「Smile」の録音シーンでは、ブライアンと彼と関わったミュージシャンたちが、とても楽しそうに音楽を作っていて、私もワクワクしながら観ていた。あんな天才と音を作り上げて行くなんてどんな気持ちだったのだろうか。
