lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

2人は直島へ

明後日の夜、2人が帰って来られてすぐ「明日から直島へ行くことにした。」と言われた。恐らく私に一人になる時間をくれたんだろう、と思う。まあいいや、と思っていたけれど、やはり辛くて態度に出ていたのかもしれない。昨日の朝、午前6時半に起きて朝の用意を済ませ、直島での滞在先を探し始めた。

ここに来たお客さんたちから、宿泊の予約が取れない、と聞いていた。民宿の多くは住民の方たちが経営をしていて、電話でしか予約受付をしていない。数軒目の民宿に部屋があったので予約をした。

Kさんへ情報をメールで送り、1階へ降りて、必要事項を書き込んだ紙をEさんに渡した。Kさんは感激して私の頬にNさんからの分も、と言って、3回キスをしてくれた。Kさんが朝食用にパンを買ってきてくれた。近所のフレンチベーカリーへ行かれたのだが、フランスのパン屋さんという印象は全くなかったそうである。彼女がロシアでよく食べていたパンにそっくりだという、レーズンメロンパンとクリームパンを自分用に、私には2種類のハムのサンドイッチを買ってきてくれた。

最初の日、彼女に緑茶の淹れ方を教えた。それからそれを忠実に守りながら、毎朝淹れてくれている。緑茶とパンをいただきながら、科学と芸術の話になった。Eさんは科学者だけど、フランス人だからなのか、かなり哲学的な方面から科学を語っていた。

Kさんは「白痴」など黒澤明の初期の作品が好きだそうである。私はドストエフスキーチェコフが好きな話をしたら驚き、タルコフスキーのDVDを全部持っている、と言ったら感激していた。こんな極東でロシア文学や映画が人気がある、とは思いもよらなかったみたいである。

kさんに「あなたは乱雑で、複雑なものに美を見出す人ね。」と言われた。どういうことか聞きたかったが、Y子さんとの待ち合わせに遅れるので席を立った。