移動する時は徒歩か地下鉄に乗っていた。地下鉄の回数券を使っていたので、バスには乗らず仕舞いだった。
バルセロナは人口160万人の大都市だけど、どの地下鉄の駅も道でも、パリに比べたらそんなに人で溢れている、という印象は受けなかった。地下鉄や公共の施設は装飾もなく、どこも同じ様な感じだった。あると言えば、広告くらいで、それも無造作に貼られ、そして剥がされていた。
Catalonya駅は複数の路線が停まる駅なので、違う線が並列に並んで走っていたりしていた。線と線の間を壁で仕切っているのだが、部分的に開けたりしていて、それもデザインの為ではなく、単に機能性のみを重視した印象を受けた。
ホームで電車を待っている時に、向かい側のくり抜かれた部分から見える風景が、まるでテアトルを見ている様だった。