午後５時を回ってもお客さんたちは来なかった。表の音を気にしながらアトリエにいたら声が聞こえてきたので、外に出て出迎えた。思い切り道に迷われたらしい。
英文の道案内を中国語に変換してプリントしたものを使っていたが、翻訳が変なことになっていたので道に迷ってしまったようだった。試行錯誤しながら道案内を作り、これで完璧と思っていたのでかなり落ち込んだ。
お茶を淹れたら来客が来て、お茶が濃くなってしまったり、と失敗が続いた。
今回のお客さんもとても明るくて面白い人たちである。北京在住だけど出身は上海と山東とのこと。どちらも食べ物が美味しい街である。明日向かうという嵐山へと、明後日の観光の目的地である伏見稲荷と奈良への行き方を漢字と英語を書きながら説明した。
終わった後、すごく疲れた、とおっしゃっていた。漢字が読めるのは便利なのだけど、やはり日本語読みを知らないとややこしくなる。結局、中国からのお客さんには漢字と英語が載っている地図が必要となる。
適切な案内地図を探しているのだけど、まだ見つかっていない。
