今日は暑かった。
立誠シネマのある３階へ行くと、大勢の人がいた。つい先ほど上映が終わった映画監督のトークショーを観に来た人たちらしい。映画館内に、今市内で行われている写真展に関わっているSさんがいた。旧立誠小学校も展示場として使われていて、トークショーもその一環だそうである。その人気ぶりを見て、注目度が高いことを知った。
しばらくして劇場内へ案内された。お客さんは全部で１５人くらいだった。映画は元々１６ミリフィルムで撮影されたのだが、デジタル化されていたので、画像がとても綺麗だった。ファスビンダーの映画に出てくる女性はいつもミステリアスで魅力的なのだが、今回も例に漏れずだった。
腰が痛くなりながら前半の２時間を見終えた。一旦劇場を出て２０分休憩を経て、後半を観るために再び席に着いた。物語が進行するにつれて、破滅にまっしぐらといった感じだったので気が滅入っていた。エンディングはこう来たか、というものだったけど、今の私には救われた気持ちになる終わり方でホッとした。
元々テレビシリーズとして作られたフィルムだそうである。舞台に立っている女性が、リリーマルレーンを歌うシーンがあり、その影の使い方が印象的だった。インテリアも登場人物の服装もかっこよかった。
ファスビンダーらしい、色々な角度から楽しめる映画だった。
