瑞麗さん登校最後の日である。今日は昨日に引き続き快晴で気持ちの良い朝だった。
瑞麗さんを学校へ送り、Pan perduの美味しいお店へ行ったら幸運な事に出来立てが沢山積まれていた。Boulangerieを出た後帰宅した。
荷造りに明け暮れてあっという間に夕方になったので、瑞麗さんを迎えに行った。瑞麗さんは学校から出てきても友達と別れを惜しんでいた。
その後、彼女の念願の靴を買いに行った。とても幸せそうだった。
夕食後、瑞麗さんは友達からもらったお餞別を広げ、手紙を一生懸命読んでいた。「不本意でパリに来てしまったけれど、あのままロンドンに残らなくて本当に良かったと思う。」としみじみ話してくれた。
けんかをしていたMちゃんとも仲直りをしてBest Friend'sのネックレスと、心のこもった手紙をくれた。それとは反対に、最近まで仲がとても良かったVちゃんは、誤解が元で大げんかをした。昨日、頭に血が上った彼女は瑞麗さんに "Up Yours" をして二人の仲違いは決定的となり、今日も言葉をかわすことはなかったらしい。彼女はフランスに生まれ育ったから、友人に中指をflip offする事の重大さは分かっていないのだろう。「自分は最善を尽くしたけれどダメだった。最後にこうなってしまって残念だけど仕方がない。」と瑞麗さんは言っていた。
明日は朝空港へ行く前に瑞麗さんは学校の前まで行き、もう一度お別れを言う事にしている。