lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

the engine in the water

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仕事が終わってから急いで虹さんへ向かった。

今日はトークショーが京都芸術センターであるので、その前に立ち寄る人たちのために必ず動かします、と昨日電話をした時に、Kさんがおっしゃっていた。蹴上駅から三条通を西へ向かい、虹さんへ近づくと、Kさんが表に出てられた。私が歩いて来る事に気づかれ「こっちこっち。」とお出でお出でをされたので、駆け寄り、ギャラリーへ入った。

「水中エンジン」が可動していた。

もう感動の嵐だった。満面の笑み(多分)を浮かべながら、水の中でエンジンが動く様を眺めていた。

エンジンが静かに可動している間、エンジニアの人はガソリンの量、エンジンの調子、そして温度を注意深く観察していた。主催者の人はバキュームを取り付けたマフラーから漏れ出ている排気ガスの量をチェックしていた。オリジナルの方はマフラ=がむき出しだったが、今回は掃除機用のバキュームを取り付け、さらにプレキシグラスで覆い、継ぎ目を固めてなるべくガスが出ない様にしていた。それでも漏れてしまう、とおっしゃっていた。

約7分ほどして、今日の分のガソリンが無くなりつつある、という事で、ガソリンの供給を止めます、とエンジニアの方が栓を閉じた。2、3分でエンジンが一旦早く廻った後、段々緩やかになり、そしてついにその動きを止めた。完全に静寂した後、見学者の全員で労いの拍手をした。

もったいないので、その様子をビデオに収めておいた。

その日は4回エンジンを作動させたそうである。備え付けられていたのは、小さなガソリンタンクだったが、合計1時間近く動いていたと聞いたので「意外に長く動かせるものなのですね。」と言うと「燃費が良いエンジンなんです。」と茶目っ気たっぷりに虹さんが答えておられた。

主催者の方に國府さんの「水中エンジン」を制作するにいたったエピソードを教えてもらった。なぜエンジンを水没させ、且つ動かさなければいけなかったのかという理由を漸く知ったのだった。エンジニアの方は作品のコンセプトに重要な意味を持つ、エンジンのしくみを教えてくれた。車の構造について何も知らないので、大変勉強になった。

2回ぐるぐると作品の周囲を廻った後、チェキで写真を撮らせて貰った。虹さんとエンジニアの方々にお礼を述べてからギャラリーを後にした。

23日の夜、もっと写真を載せます(いっぱい撮ってしまいました)。