lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

声と言う楽器

私は絵を描いたり、物を作ったり、文章を書く人たちは会う機会があったのだが、音楽に携わる人はピアニストのYさんが初めてである。YさんにYさんが所属するアンサンブルの方達のお話しをいつも興味深く聞いている。Yさんは歌を歌う人たちの事を他の楽器を使って演奏する人たちとは一線を画している、とおっしゃっていた。その意味が当時は良く判らなかったが、今は何かが違う、と思う様になって来た。合唱団に入ったのも、それが何なのか知りたいと言う事も理由の一つである。

昨日の練習の後半は合唱団の総会があった。私は資料も貰っていないので、事案を聞いて同意の時は挙手をしていた。団長は40歳前の男性で、高校生の頃から団員だったそうである。団員の一人の男性が「どうやって総会本部のメンバーを選ばれたのかお話し願いたい。」とか言っておられたのを受けて「誰もやりたがらないからです。自分は20年以上お世話になっているこの合唱団に恩返しするためにやっています。誰か立候補する方がいれば降ります。」と答えておられた。それを聞いた質問した男性は「しまった。」と言う顔をしていた。本部の方々は全てボランティアでやっておられる。自分にはとても出来ない事なので心から尊敬する。

この合唱団は40年の歴史があるが、初期からのメンバーが多数おられる。それなりにやはり年齢層が高いので、これからどうやって団員を増やして行くかが課題だ、とおっしゃていた。今現在55名だそうである。50名入れば、赤字を出さずに運営をして行く事が出来るとのこと。マタイ受難曲のコンサートを10月にびわ湖ホールで催すにあたって、大津市から助成金が出る様に申請しているそうである。それが通るかによって、団員が捌かなければいけないチケット代の額が変わる。約3時間の大曲を聴きに来て欲しい、とはさすがに言いにくい。チケット代が少しでも下がる様に祈っている。