Nさんに会った時、普段考えて居る事を色々訊ねた。
苦しい時は人との関わりを遮断してしまうのだけど、それでも諦めずに救いの手を差し伸べてくださった。普通の人だったらそっとしておこうとするところを、彼女はずっと関わっていてくれた。引き上げて貰った事にとても感謝している。
あの時期の様に落ちてしまう前に、自分で留まろうと今は気をつけているし、近しい人にも助けて貰っている。そんな訳で自分自身も少しでも人のために力になれたら、と思う。
人に対する感情は、歳を重ねるにつれて複雑で形容し難いものになっているような気がする。ミネアポリスの美大にいた時に、私のアドバイザーだった先生が言った「人の事を想うと言う行為には、複雑な感情が交差する。」という意味が漸く分かって来た。