今までで最高の出来だった、父のために作った豚の角煮を、冷蔵庫に入れたままで来てしまった...。
午前9時半過ぎに父母の住むマンション1階で待ち合わせをした。
朝ご飯は私の希望でファミリーレストランに決まった。
お昼はヌンクイでカレーを食べよう、と言っていたのに、つい興奮してゴージャスな和朝食をオーダーしてしまった。
そしてもちろん残さず食べた。
父が大起水産の市場へ連れて行ってあげよう、と言ってくれたのでみんなで向かった。
ここの市場で買い物をするのは初めてだった。
大変な人手で賑わっていた。
新鮮な魚が沢山並んでいた。
なんでも買ってあげよう、と父が言ったので、あれこれ悩んでタラバガニのちらし寿司を買って貰った。
その後、話の流れでゲコ亭で昼食を摂ることになった。
お腹は全く空いていなかったのに、目に入るものが全て美味しそうなので、色々トレイに乗せてしまっていた。
そして綺麗に食べてしまった。
その後実家へ行き、妹夫婦がまとめていた大型ゴミを、実家から借りて来た軽トラックに乗せた。そして堺浜にあるゴミ処理場へ持って行った。
今回は180kgだった。
一旦妹宅へ戻った。
やはりお風呂に入りたい、と所望し、スーパー銭湯へ向かうことにした。
お腹はやっぱり空いていなかったので、夕食を摂る予定はなかった。
妹が堺浜へ向かう途中、七道の方を廻りヌンクイの前を通ってくれた。
店は開いていた。
カレー一人前を2人で分けて食べても怒られないか、妹がお店に入り訊いてくれた。
良いことになったので、私は店の前に残り、妹は車を駐車場へ走らせた。
お店の横に見慣れない別のお店の看板があった。
駐車場から戻って来た妹も初めて見た、と言っていた。
お店に入ると中は想像していたよりずっとfunkyな内装だった。
様々なキャラクターものが混在していた。
席は最大10名座れる様になっていた。
この店は通常3つの種類のカレーを週替りで用意している。
今週はマトン、豚ミンチ、チキンの3つだった。
豚ミンチのカレーが実山椒を使っていて取り分け美味しそうだったので、妹と相談して豚ミンチをオーダーした。
内装をワクワクしながらじっくり見渡した。
中のものたちはどんどん増えているそうである。
各停しか停まらない駅から直ぐそばでもない、休日は静かな、戦火を逃れた小さな工場と住宅が建ち並ぶ町に、昭和初期に建てられた長屋の一棟にお店は入っている。近所には個性際立つお店が何軒かあり、いつか時間が出来たら巡ってみたいと思っている。
8分ほどしてカレーとマンゴラッシーが運ばれて来た。
とても複雑な、でも美味しい匂いがして来た。
スプーンでカレーとご飯を掬って食べてみた。
衝撃的に美味しかった。
サラサラのカレーだったので、するすると喉元を通り過ぎる。
その後、山椒の爽やかさがカレーの旨味と伴って舌に残るのである。
一皿ずつ頼めば良かった、と後悔した。
森林食堂で頂いたカレー以来の感動だった。
スパイスカレーへの偏見は払拭された。
ただ美味しいカレーに巡り合っていなかっただけだったみたいである。
来週も堺へ来るので、妹にまた来ようよ、と所望したのだった。
お腹がまたいっぱいになった後、スーパー銭湯に2時間滞在した。
妹に御堂筋線沿線の駅まで送って貰い帰途に着いた。