lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

solace

父に電話を入れた。

声は元気そうだったので、そう言ったら「段々息苦しくなってきたからあまり元気は無いんだ。」と答えた。いつも最後に「大丈夫だよ。」と言ってくれていたのに、最近はそれが無くなった。

父は妹が勤務する病院から派遣されている看護サービスを使っている。看護師の資格も持っている人が来てくれている。自宅療養が決まり看護サービスが始まった当初から、これから迎える人生の終わりについて、心の準備が出来る様に、と言う名目での質疑応答が数ヶ月おきに行われている。

担当者の女性は訪問の後、必ず私の妹と会い、父の様子を話してくれている。その際に一番最近の質疑応答が書き込まれた用紙のコピーを妹が受け取った。その内容について今回芦屋へ行った時に妹が教えてくれた。

父は自分の人生についてどう思うか、と言う質問に対して「良い人生だった。」と答えた。自分自身が判断が出来なくなった時に、誰にその権限を委ねるか、と言う質問には「妻に委ねる。」と答えている。そして母も「私がします。」と署名している、とのことだった。

それを聞いて悲しくなったけれど、少し安堵もしたのだった。