テーブルランプを直して貰った。
手前に写っている木はハンノキである。松毬によく似た実が沢山ついている。
高野山金剛峯寺の襖絵の制作から、奉納されるまで描かれたドキュメンタリーを両親と一緒に観た。制作工程が興味深く面白かった。本堂に収められている襖絵に多く使われていた顔料の色が、作風にとても合っていた。藍銅鉱（アズライト）という鉱石から取れた顔料を使っているそうである。
上記のサイトに載っている記事によると、孔雀石という緑青色の鉱石と一緒に存在するので、藍銅鉱のみ取り出すのは困難であった。そのためかなり高価だったとのこと。狩野派が好んでこの色を使っていたそうである。空気に触れると色が変色し易く、使用するのが難しい染料である。その色と希少価値から、パワーストーンとしても使用されているらしい。
鉱石由来の顔料は色が鮮やかで本当に美しい。科学の力で似せた色は人工的に作られる様になったけれど、やはり気の遠くなる程長い時間の中で、様々な条件が偶然合って出来た鉱石には敵わないのは当然だと思う。
