lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

想うこと

「喪の日記」を読んでいる。

作者が近しい人を喪うと言う哀しみを、どう受け止めていくのかが読み取れる。

自分のパソコンのデスクトップの写真は、ライターのNさんが北海道へ行った時の写真を入れている。ご主人のTさんがNさんが亡くなった夜に送ってくれたメールに添付されていた。

冬の写真なのだけど、今は替えたくなくてそのままにしている。

家で過ごしていると、ふっとNさんのことを思い出す時がやって来る。

その度にもうこの世界には居ないことを思い出す。

これを毎日やっている。

Nさんはライターなので、言葉をとても大切にしていた。彼女の文章は英語訳しか読めないけれど、深くて美しい言葉が散りばめられている。私と話していて、英語で言葉が見つからない時、「あなたとフランス語で話せれば良かったのだけど。」「私が英語をもっと使いこなせれば良かったのに。」と言っておられた。

彼女は中世のフランスを舞台にした長編小説を書いている。

彼女の暮らした町の様に、年中強い風が吹き荒ぶ村に住む、修道女の女性が主人公の話である。彼女を訪ねて行った時に、出来上がったばかりの本を見せて貰った。

いつか読みたい。