今日王小姐は大学院進学のためインディアナポリスへ旅立った。今日からはジャッキーさんが龍玖の相手をしてくれている。ジャッキーさんは男だからか、龍玖は彼の体を触ったり、取っ組み合いのじゃれっこをよくしている。ジャッキーさんは王小姐と同じ時期にサンフランシスコへ来たが、とてもシャイな性格のせいか英語は王小姐ほどうまくない。龍玖にはもちろん中国語のみだが、なかなか私にも英語で話してくれず、強制的に中国語を話させられている。といってもなんせボキャブラリーがないので、話すことは食べ物のばかりなのが悲しい。
ジャッキーさんは他の私の知っている中国人と同じく、広東料理は甘すぎてあまり好きじゃないそうだ。何料理が一番好きか、と訊ねると「四川料理。」と答えた。これも同じくどの中国人も好きな料理である。中国では一番人気だそうだ。辛いのとソースが凝っているからだろうか。今度どういうところが好きなのか訊いてみようと思う。
