jardin du Luxembourgでやっている人形劇を瑞麗さんと観たいと思っていた。毎日午後4時から上演、ということを前回公園に行った時に知った。朝なにげなく人形劇のホームページを観たら、日曜日は午前11時からも上演していることを知った。
時計を見ると午前9時50分だったので、急遽朝の公演を観に行くことにした。瑞麗さんと急いで支度をして、メトロの駅へ向かった。
jardin du Luxembourgへは10分前に着いた。公園の中で迷ってしまい、地元の雰囲気を持つ男性に訊ねたら、
「すぐそこのビルの裏だよ、開演まで時間がないから急ぎなさい。」
と教えてくれた。そして開演5分前に席に着く事が出来た。無事間に合ったのでとても嬉しかった。
演目は「3匹のこぶた」だった。日本の絵本で読むストーリーとは少し違っていたので、瑞麗さんがあらすじを教えてくれた。
最初に劇場の語り手の人形が出て来て、お話の展開を説明していた。そして物語の後には登場した人形たちを順番に出して紹介をしていた。いたるところで子供たちに問いかける場面があり、小さな子供たちが一生懸命答えているのがかわいらしかった。瑞麗さんは問いかけに黙っているので、「どうしてしないの。」
と聞いたら、
「あれは小さな子どもたちに対しての質問なので、自分には照れくさくて出来ない。」
と言っていた。もうそういう歳なんだ、と改めて彼女の成長を見たような気がした。
舞台美術も簡素ながら、素敵な絵だった。そしてそれらはよく使い込まれていて、趣きがあってとても良いと思った。