lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

肉の日

今晩はなんとうちでステーキを食べた。

何が食べたいかも日々刻々と変わるし、今まで食べていたものは全然食べたくなく(特に日本食)、毎日食事の支度をするのが憂鬱であった。ブリブリに「肉が食べたい。」とお願いをし、安心出来るお店の肉だったらいいよ、とWhold Food Marketという品質の良いものしか扱っていないちょっと高級食料品店に連れて行ってくれた。もううれしくて店中を練り歩きたかったが、時間制限をされていたので駆け足で店の中を巡った。いつも行くベジタリアン御用達のRainbow Groceryとはまた違った、美しくおいしそうに並べられた陳列物の面々に目を奪われつつ、肉コーナーへと向かった。

久しぶりにみる美しくカットされた肉たち。まだ何を料理するか考えていなかったので、必死に頭を巡らせ肉料理の王道ビーフステーキにすることにした。まず目がいった肉は「Old Aged Rib Eye Steak」だった。なにかの記事で東京にアメリカ式の最高のステーキを食べさせる店があり、そこで出す自慢の肉が「Old Aged」ということを読んだので、なんだかおいしそうに思えたのである。お店のおじさんに「これをください。」と指をさすと、「ステーキにするの?じゃあこっちのほうがおいしいかもよ。」と違うちょっと安めの肉を奨めてくれた。肉の専門家がそういうのなら、とそちらの方にした。1パウンドの肉を半分に切ってもらい、あとささみ肉を半パウンド包んでもらった。

後ほど合流したブリブリが重さと値段が書かれたラベルを貼った包みを見て、びっくりした声をあげた。ステーキ肉が18ドルだったからである。グラムですれば100g=4ドルくらいなんだけど、普段肉を全く買わない彼にはべらぼうな値段に思えたらしい。日本じゃあなた、グラム400円の肉のステーキなんて食べられたものじゃないわよ、と心の中で思いながらレジへと向かった。

それが土曜日で、アスパラガスのパスタとにんじんのグラッセを付け合わせに作り、ひさびさに肉を料理する私は、かなり緊張しながら1日寝かしたおいしそうな肉を一気に焼き上げた。とんかつソース、ウスターソースケチャップ、バター、レッドワイン、胡椒、水少々を肉を取り出した後にフライパンに入れソースを作った。

龍玖にはにんじんとパスタだけをお皿に入れ、三人で夕食を摂る。龍玖は「これなに?」とステーキについてたずねたので、「肉よ。」と言うと「おいしそうね。ここに入れて下さい。」と自分のお皿を指差した。小指の爪ほどに切った肉を入れてあげると、くちに入れて「おいしい。」といい、12切れくらい食べた。確かにおいしかった。ブリブリも肉料理を週2回ぐらい食べようか、と言っていた。

まあちょっとした出来事だった。

一緒に買っておいたささみは、昨日のうちに1口大に切って冷凍しておいた。後ほど竜田揚げを作ろうと思っている。

よく考えたら私にはいろいろと得意な肉料理があるのである。この4年ほど作る機会がなく、ベジタリアン料理にいそしんでいたが、やっぱり肉を料理するのは楽しい。ちょっと料理をする気力が出て来たような気がする。