lulu_batailleの日記

日々起こった事、思った事を記していきます。

長々としたある日の出来事

昼頃友人から電話が掛かってきた。

明日1時半の飛行機でニューヨークへ戻ってしまう、ということだった。大学院時代、彼女が卒制のフィルムに参加するアジア人を探していて私に声を掛けてきたのがきっかけである。卒業後は思い出したように会ったり話したりする関係だった。彼女はニューヨーク生まれの中国系アメリカ人である。3月に彼女の母親が癌の摘出手術を受けたため、彼女は取りあえずニューヨークに戻っていた。 術後も回復が思わしくなく、一人暮らしの母のそばで暮らすことにし、一旦ここを引き払うことにしたらしい。

もう明日出発。なんて急に言われてびっくりしてしまったが、とるも取りあえず夕方彼女のアパートメントまで行く、ということになった。急いで御飯を炊き、すし揚げを煮込んでいなりとカリフォルニア巻を作った。昼間龍玖がうまく昼寝をしてくれなくて、じゃあ寝ないでそのまま強行突破か、と思ったら5時頃に眠りこんでしまった。ブリブリは毎週恒例のピンポンの日だったので、自分たちでバスで行き、帰りに迎えに来てくれるということになった。龍玖が起きてから彼に夕食を食べさせ7時頃バス停へ行ったのだが、全くバスがこない。かなり風が強い日で冬用ジャケットを来ていたにもかかわらず龍玖と二人、寒さに震えていた。実に一時間後バスがひゅるひゅると表れた。バスに乗ってから、この分だとブリブリが友人宅へ着く方が早いかもしれないと思い、彼の携帯にメッセージを残しておいた。すぐ電話が掛かって来て、今から迎えに来てくれるというので、10ブロックほど先でバスを降りた。龍玖と道ばたで座り込んでいるとブリブリが2、3分で来て、ほっと安堵。ものすごく嬉しかった。ブリブリに道中「運転免許を取れ。」と懇々と諭される。気分が良くなったら絶対がんばる、と宣言した。

友人宅に着いた時、彼女はまだ他の友人たちと食事に出かけていた。5分で戻ってきて彼女の家に上がった。屋上でまったりとしていたまた別の友人カップルが降りてきて、女性の方が私の友人のいらない服や靴などを体にあてたりして見ていた。龍玖は友人の猫の後を追い掛けまわしたり、男性の方と整体用のボールで遊び始め、ブリブリは合間に龍玖に私が作ってきたいなりを食べさせていた。友人は部屋に散乱する身の回りのものをまとめるのに必死だったので、また気分が悪くなっていた私は邪魔しないよう隅に座っていた。帰り際になってまたまた彼女の別の友人グループ4人がお別れを言いにやって来た。龍玖は愛想良くその一人一人と握手してまわり、私の友人に大きなハグをして終始ご機嫌だった。ニューヨークでの再会を約束して彼女のアパートメントを後にした。

車に乗ってから3人とも少しの間、猫アレルギー症状に悩まされてしまった。

取りあえず彼女に会えてよかった。ブリブリに感謝である。

ただでさえ少ない友人が、どんどんサンフランシスコを去っていくのでとても寂しく感じている。