４人で京都へ行く。
８時４０分に出発。１０時半頃京阪線出町柳に到着。家を出た頃から風が強く雨が降っていたが、京都も同じような天候だった。タクシーを鴨川沿いで拾い、詩仙堂へ向かう。龍玖は京阪電車に乗っているときに眠っていたが、着く直前に目を覚ます。体の調子がいまいちでぐずぐずと言っている。詩仙堂は雨にも関わらず大勢の拝観者で賑わっていた。ここの庭が京都で若しくは日本で一番好きである。日本へ戻ってくると一度は訪れていたが、龍玖が生まれてからは二度目の拝観で二年半ぶりであった。どの季節に訪れても良いが、一番良いのは秋の紅葉の時だと思う。紅葉に木たちは葉がすでにかなり落ちていたがまだ美しい色を保っており、雨に濡れながら地面を覆っている景色は素晴らしかった。庭をぐるぐると廻りながら、初めて携帯で写真を撮った。このお寺で発明されたと言われる「ししおどし」の水を打つ音を聞きながら、紅葉を堪能することが出来て嬉しかった。
そのまま詩仙堂前に待機していたタクシーに乗り、三条へ向かう。以前行った豆腐専門店を探したのだが閉まっているせいか見つからず、龍玖が麺類を食べたいというので木屋町にあるそば屋へ入る。ブリブリは熱燗とにしんそば、私は定食、ブリママは壬生菜そばを注文する。そばも汁もかなりグレードが高くて、ブリブリは珍しく一滴残らず飲み干していた。あれで量が倍ぐらいあればいいのだが、本当に京都はなんでも上品な量なので私には全く物足りない。
龍玖はあまり食べず、熱が出て来て辛そうにしていたのでブリぶりとブリママと三人で先に帰ることになった。せっかくだから、と私に京都に残るように言ってくれ彼らは河原町の駅から阪急電車で帰路に着いた。彼等を見送った後、雨をさけながら河原町通りを歩いて三条へ向かう。久しぶりにMEDIA SHOPへ行くためである。途中おいしそうな千枚漬けを買った。たくさん欲しい本があったがどれも輸入物で恐ろしく高かった。オノヨーコ特集の「ART IT」と現代ドイツアート特集の「美術手帖」を購入した。こんなにのんびりと本を見れたのは久しぶりだった。
