たまった書類を整理していた。
光熱費や通信費、税金の支払いを引き落としで出来る様に手配をようやくし始めたところである。
瑞麗さんが今もしくしく泣く事がある。学校を辞める日が近づいてきていることを実感し始めたのだろう。今ちょうどバカンスの最中で、終わってから実質９日間しか学校へ行く日がないことに昨日気がついた。それを聞いて瑞麗さんはまた泣き始めた。今の学校より良い学校なんてありえない、あんなに良い友達なんてもう出来ない、と言っていた。
瑞麗さんはあんなに小さい時にそういう人たちに巡り会えて幸運だったと思う。龍玖もそうだし、私も人に恵まれていた。
京都は人間関係が難しいけれど、はみだし者の私たちをなんとなく受け入れて貰っていることに感謝している。
