冷蔵庫の中に数年間入っている物が2つある。
一つは高老師が作ってくれたピクルスである。9年以上入っている。恐らく自分では処分する事はないので、私が居なくなったら誰かがなんとかすると思われる。
もう一つはただ存在を忘れていて、気づいた時には既に数ヶ月過ぎていた。そのままなんとなく放っておいたら瑞麗さんが片してくれた。3年前のマカロンたちである。
怖くて缶の蓋を全く開けなかったが、殆ど様子は変わっていなかった。もったいない事をした。でもこれで缶を何かに使えるので嬉しい。
もう一つ、冷蔵庫の中にではないが、なんとなく放っている物がある。3年前に作った味噌である。ある意味象徴的な存在でもあるのだけど、思い入れがあるわけではないのでやっぱり存在を忘れてしまう。これも自分では蓋を開けた事はない。Yちゃんがこの味噌を作った当初の事をよく知っていて、まだ今の缶に入れる前に和室に寝かしていた時に、その状態が気に入ったみたいで写真を撮っていた。何故かYちゃんはこの味噌の事を気に入っていて、ここへ来る度に蓋を開けて中の様子をチェックしている。私は見るのがちょっと怖いので、Yちゃんに様子を教えて貰っている。次回8月末に彼女が来たら、この味噌でお味噌汁を作る約束をしている。