ご主人によるとチリ地震の後、高い確率で大きな地震が東北地方で起きる、ということで避難訓練が定期的に行われていた。今回の地震の後、住民の方々は訓練の通りに定められた避難所へ速やかに避難した。それで第１波の津波は無事やり過ごした。その後自宅へ貴重品を取りに帰った人たちがおり、第２波の20メートル近くに達した津波の犠牲になってしまったらしい。
反対側の港でも牡蠣やほたて貝の養殖が行われていたし、漁船もたくさんあったそうである。宮城県で定められた高さに作られた防波堤があったが、そこの４倍の高さの波が襲って来た、とおっしゃっていた。第一波の後、港の方を見たら、小さなボートに乗った人が一生懸命に手を振っているのが目に入った。しかし助けに行くことも出来ず、いつのまにかボートごといなくなった、ということがあったそうだ。
