龍玖と瑞麗さんのピアノの先生に、パリでネックレスを私が見立てて買って来て欲しい、と頼まれた。先生は私がお土産に差し上げたものを、大事に使って下さっている。これは責任重大、と心構えをしてアクセサリー店を見つけては立ち寄ったりしていた。
近年、金属の値段が高騰し、アクセサリーの値段も上がっている。よく街で見かけたのは真鍮製のものだった。それはそれなりに味があると思うが、やはり値段なりに廉価に見えてしまうのは否めない。
金属製のアンティークも値段が上がっている。思案の末、ネックレスは新品で買うことにし、ヘッドだけを探した。ヴァンヴのマーケットでアールヌーヴォーの時代に作られたヘッドを見つけた。ネックレスは銀製のアクセサリーを売る店で購入した。先生の予算はオーバーしてしまったが、これが精一杯であった。気に入って頂けると良いのだけど。
