昨晩は16区で眠った。今朝も鳥の声が聞こえている。
段々種類が増えてきたような気がする。
今週は連日雨の予報が出ている。
昨日は瑞麗さんを迎えに行く前に、Maraisにある紙屋さんへ行って来た。
ここは紙だけでなく、手漉き紙のブックレットや、便箋、それから紙を使用したオブジェなども置いてある。家の襖を染めて貰った唐紙の店の紙も扱っている。
私は型に入れて固めた黒と白の紙を購入した。
その後日本で飲むお茶を買うためMariage Frèresへ立ち寄った。此方では水道水が硬水なので、美味しいお茶が淹れられない。軟水を買って淹れれば良いのだけど、面倒だし今はお茶の味はどうでもいい、と思っている。でもタンニンの出たお茶をずっと飲むのは辛いので、ミントをマーケットで手に入れてからは、ミントティーを作って飲むようになった。最近お茶好きになってきた龍玖も好んで飲んでいる。毎朝、龍玖には紅茶を水筒に入れて持たせている。中間休みに半分、そして残りは昼食時に飲んでいるらしい。
瑞麗さんは宿題でMarguerite Yourcenarの"La création"という詩を暗唱している。彼女の作品は三島由紀夫の評論しか読んだ事がない。著名な作家で、パリの15区に彼女の名前の図書館がある。
「神様が自分の作った地球を眺めながら、自分自身は孤独であることに気づき、自分のためだけに人間を一人作った。」という内容だそうである。
今晩はMさんのアパートメントに行く。一晩毎にローテーションする事になった。モンパルナスで眠った朝は午前6時に出て、バゲットを買って16区へ戻る。モンパルナスのアパートメントへは行く時も朝出る時も真っ暗で景色がよく見えない。「週末に一度ゆっくり出来る時にあちらへ行きたい。」と前夫に言っている。
パリ滞在も後3週間と数日になった。