サンフランシスコにいた時によく通っていたCrown Point Pressのサイトを見たら、"Zin Shoufu"と言うパウダーをオンラインで販売していた。原料はなんだのだろう、と思い、ネットで調べた。生麩粉だそうである。
銅版画でよく使われるchine colléと言う技法で、それに使用される接着剤に日本の洗濯のりが使われていた。のりを水で5倍くらいに希釈して使用する。よくその技法を使う人はそれぞれ自分のレシピを持っている。ちなみに私は色を使うので、その技法にあまり魅力を感じず殆どした事はない。
今ではそのパウダーを使うのが主流になっている様である。元々日本では表装、表具で接着剤として使われているメジャーな接着剤だったのを、誰かが使い始め、一気に広まった様だった。
生麩粉で調べていたら、美味しそうな生麩の写真が沢山出てきたため、生麩の田楽が食べたくなってきたのだった。
美術表装を行う会社が生麩粉のレシピを載せておられる。